2019年度 理事長所信

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黎明の鐘となれ

時代と次代を繋ぐため、

      今こそ輝く時

理事長 近藤 健一

基本方針

●会員拡大   ~新たな一歩を踏み出してもらうために~
●ひとづくり  ~ひとを惹きつける人となれ~
●まちづくり  ~次代のために今こそ考え行動に移そう~
●組織づくり  ~先を見据えた組織へ~
●ブロック大会 ~意義を考え有意義な大会へ~

はじめに

平成の30年間で時代は進化し、社会的にはグローバル化が進み、情報機器の発達等により利便性に優れ、情報過多ともいえる状況となる一方で、少子高齢化に伴う人口減少は進み、経済的にも不安定な状況は続いています。
この大田市でもその状況は顕著に表れ、高齢化、人口減少は進み続けており、それは経営難による事業所の減少や様々なコミュニティ活動の縮小などに繋がり、地域としての活力はなかなか上がらず、この先問題は今以上に山積みとなることが予測されます。しかし、いつの時代もこのような状況に立ち向かい、そして時代をまたぎ次代へと繋いできたのは青年の力です。
私は高校を卒業してから、現在の仕事に就くために県外へと勉強、修行に出ました。出ていく前から、いつか必ず地元に帰ってこようと心に決め、その気持ちは都会での暮らしの中でも揺らぐことはありませんでした。なぜ揺らぐことがなかったのか考えた時、それは自分自身がこの大田市の良さを感じていて、その良さをこれからは自分が伝えたい、何かこのまちに貢献したいと思っていたからです。そしてそれは自分の親世代が、青年時代に仲間とともに、自分達次代に伝わるよう、このまちの良さを伝え、目指すべき背中を見せてくれていたからだと感じています。今その親世代になった我々が厳しい、苦しいと嘆くのではなく、そこをどう解決していくのか、そして何を次代に残していくのかを考え、積極的に挑戦していくことが大事だと考えます。
そして実際に、仲間とともに挑戦、貢献できる場が青年会議所にはあり、修練・奉仕・友情の三信条を基に活動、運動を続けていくことで明るい豊かな社会の実現に繋がっていくのだと考えます。入会して8年間、先輩方の活動、運動を学び、そして自分自身様々なことへ挑戦させていただきました。それは自分の糧となり、成長に繋がっていると感じています。2019年度理事長として、自分に伝えられることは全て伝え、新たな挑戦が出来る場を創出できるよう、率先して行動していきます。

会員拡大 ~新たな一歩を踏み出してもらうために~

会員拡大に対しての危機感はこの数年、島根大田青年会議所だけの問題ではなく、全国的な問題となっています。拡大に成功しているLOMもあれば、拡大に苦しみ年々会員数が減少し、事業を縮小せざるを得ないLOMもあります。拡大がうまくいかない理由として人口減少や経済の停滞からくる企業の衰退などもあげられますが、近年では仕事と家庭がある中で、さらにまちづくりの活動をすることに興味はあっても一歩が踏み出せない、必要としないという考えが増えているようにも感じます。しかし、まちづくり活動をだれかがしなければ、まちの未来はありません。そしてそれは我々青年世代の宿命であり、そこを理解してもらい同志として一歩踏み出してもらえるように努めるべきです。
自分自身、会員拡大は常に大事なテーマだと考え、入会以来継続して取り組んできました。その取り組みの中で、会員拡大に対して島根大田青年会議所に必要と感じるのは、個々に対してのクロージングと全体でのフォローアップです。近年の取り組みでも、交流会の開催や人材発掘の作業は上手く取り入れ、たくさんの候補者と知り合うことができても、最後の一押しが足りず惜しい結果となることもありました。相手に最後の一歩を踏み出させるためには、自分自身の輝きによる人と人との繋がりと、青年会議所活動への理解だと考えます。
そのためには、自分自身を磨き、仕事も家庭も青年会議所活動もバランス良く行うことで、この人にならついていきたい、この人の言うことなら仕方ない、この人が困っているなら助けてあげたいと感じられるような人となっていくことが肝心です。また拡大に成功しているLOMの話しや手法を聞き、自分達の地にあった方法や自分達の必要とするところを見極めて、積極的に取り入れていきましょう。そして、メンバーのだれもが青年会議所についての内容や魅力をいつでも話せるよう理解し、会員相互の連携を常日頃とり、結束を強めておくことで一丸となってフォローアップに努め、新たな一歩を二歩三歩と進めていただけるように取り組みましょう。

ひとづくり ~ひとを惹きつける人となれ~

青年会議所では、毎年様々なプログラムや講演会を通じて、個人の資質向上に向けて学ぶとともに、行動力や発言力を身に着けることで、地域に貢献できるリーダーの育成を行っています。しかしいくら能力が備わっていても、大前提として、心身ともに健康であり、いきいきと生活していなければ、説得力も影響力も薄れてしまいます。そのためには、自分自身の日々の生活を一から見直し、活発で健やかな日々の生活を送ることで備わった能力もいかんなく発揮できると考えます。その上で、様々なことに挑戦し、一つのことに突出しているだけでなく、仕事・家庭・地域活動など欠かすことなく力を注げる人になりましょう。
またこれからグローバル化が進む世の中で大事になってくるのは、新しいことを敏感に察知し取り込む力であり、そのためには今まで以上に、コミュニケーション能力の向上が必要となってきます。コミュニケーション能力を向上させるためには、頭で考え学ぶことも重要ですが、数多くの方と触れ合うことが一番の効果をもたらすと考えます。学んだ力をそのままにするのではなく、積極的に色々な地域活動や会に参加して、実践を通じて能力の向上に努めましょう。

まちづくり ~次代のために今こそ考え行動に移そう~

大田市は国立公園三瓶山や国指定の天然記念物となった琴ヶ浜など豊かな自然に加え、世界遺産の石見銀山や数多くの重要文化財をはじめとする文化資産、伝統芸能が残る自然と歴史と文化にあふれたまちです。しかし、まちの現状は、近い将来には高齢化率が40%を超え、人口も20年後には現在の約35,000人から約27,000人まで減少すると予測されており、地域活力の低下に繋がることが考えられています。そんな状況の中でも、2020年には全国植樹祭の開催や新大田市立病院の開院も予定されており、山陰道も全線開通に向けて徐々に進んできています。行政の取り組みとしても、この機会に向けて交流人口の拡大や産業振興に力を入れ、人口減少に少しでも歯止めをかけようとしています。
私たちもこれまでに、行政や市民を巻き込み様々な事業を展開して、まちの活性化に取り組んできましたが、今の大田市の現状やこれから先の状況を考えていくと、今まで以上にまちづくりに対して積極的に取り組む必要性があり、この取り組みこそが次代に繋ぐ大事な役目となります。
そのためにも、大田市の現状や取り組みなどを今一度学び、そして市民の立場としての問題、課題を捉え、さらに大田市の良いところを活かし、まわりの同世代や諸団体などを巻き込んでいくことで、行政と市民と共に明るい未来に向けて歩んでいけるよう、今自分達にできることを考え行動に移しましょう。

組織づくり ~先を見据えた組織へ~

全盛期60名以上いた島根大田青年会議所メンバーは、年々減少傾向にあり、その時代に応じた諸規定の改善やマニュアル構築を行って活動を続けているものの、20名を切った状態での活動が続くここ近年では、事業を継続、構築していくだけでも、一つの委員会、各個人に対する負担が増しているように感じます。今まで継続していたことを変えることや、新しいことに挑戦することはとても勇気のいることではありますが、だれかが行わない限り変わることはなく負担がかかり続ける可能性もあります。先輩達の培われた想いを受け継ぐことも大事ですが、全体のことを考え、組織の未来を考え、今現在の組織運営を見直し、今の時代、これからの時代に見合った運営方法を模索していきましょう。
また昨今、地震や大雨などの自然災害や異常気象が全国的に多発しています。私たちの住む大田市も、2018年4月に島根県西部地震が発生し、たくさんの被害をうけました。今までにも防災・減災について取り組んではきましたが、実際に災害に直面した時、個人としてどう動けば良いのか、組織としてもっとできることはないのか、今後のためにもっと知り、考える必要性があると感じました。実際に災害を経験した今だからこそ、これまで以上に考え、その時に備えて動ける組織となりましょう。

ブロック大会 ~意義を考え有意義な大会へ~

2019年度は2009年以来10年ぶりに島根ブロック大会を島根大田青年会議所が主管します。10年前在籍していたメンバーは数人しか残っておらず、自分を含めたほとんどのメンバーが初めての経験となる中、成功に繋げていくためにも、まずはブロック大会の意義を考え、その上で内容を構築していかなければなりません。そして、メンバー全員の士気を高め、一人ひとりが役割を把握し、自発的に動けるようになっていなければなりません。
また、島根ブロック協議会としっかりと連携を取り、自分たちの考えや想いを周知し、参加者にとって意義のある大会にしていくことに加え、大田らしい設営でおもてなししましょう。

おわりに

黎明とは明け方、夜明けという意味があり、比喩として新しい時代、文化、物事の始まりとして用いられます。スローガンの『黎明の鐘となれ』という言葉は、日本初のオリンピック選手である金栗四三(かなくりしそう)が、学生時代に初のオリンピック日本代表として選出された際、当時の学生の本分は勉強であり、スポーツは遊びの延長という考え方が一般的であったことと、出場費用が個人負担であることから出場を固辞していたところに、「柔道の父」「日本の体育の父」とも呼ばれる嘉納治五郎がかけた言葉の一部であり、金栗四三はこの『黎明の鐘』という言葉に感銘を受けて、オリンピックへの出場を決意しました。
私たち島根大田青年会議所は今まさに転換期にあり、新しいことへの挑戦、変化をする時です。それは、いままで先輩方が培ってこられた輝かしい時代と、これから輝いていく次代を繋ぐためです。悩むこともあれば、不安にかられることもあるでしょうが、それでも挑戦していく姿勢が大事であり、今いるメンバーが輝いた存在でなければなりません。今までの時代、今の時代、これからの時代、全てを次代に繋ぐため、今こそ輝きましょう。