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Chief Director Belief

理事長所信

理事長 和田秀樹

2008年度(社)島根大田青年会議所
第37代理事長 和田秀樹

【スローガン】

考動
~ 自ら考え、共に動く。一人ひとりの思いが地域を変える ~

【基本方針】

  1. 個人の資質向上と組織力の強化
  2. 会員拡大
  3. 次代へ伝える大切な心・次代へ伝える地域の創造
  4. 公益社団法人格の取得へ向けたLOMの検証と方向性の模索

はじめに

 「日本の青年会議所は 混沌という未知の可能性を切り開き・・・」JC宣言文の冒頭の部分です。私たちを取り巻く今の状況、すなわち年金問題等の社会情勢不安や政治家の不祥事による政治不信、そして繰り返される痛ましい事件や事故など、暗いことばかりのように思えてなりません。

 しかし、宣言文にある「混沌」はこれからやってくる未来の「明るい豊かな社会」の可能性を示しています。こんな時代だからこそ青年会議所に求められていることがあるのです。国の制度改革が進む中、公益社団法人格取得を目指す私たちは、設立当時からの熱い思いを継承し、未来を作っていく使命があり、期待に答える責任があります。

 一人ひとりの熱い思いがこの地域に必ず「明るい豊かな社会」の実現をもたらすことを「考動」によって示していきます。

個人の資質向上と組織力の強化

 私たちは何のために、どういう目的をもって青年会議所活動を行っているのでしょうか。入会をする理由は個人によって様々ですが、青年会議所活動の目的を個人が明確に持ち自らの意思で考え行動する必要があると考えます。そこにはがむしゃらな姿も必要ですが、明確な目的と意思を持って活動する姿こそが企業でも地域でも輝いて見えるのです。私の考える青年とは何事も恐れず情熱と勇気を持って立ち向かっていく精神を持った人です。

 では40歳で卒業する青年会議所で私たちは何を学び感じることができるのでしょうか。ただプログラムやセミナーを開催するのではなく、いろいろな場面で「修練」だということを認識し、やらされているのではなく自らの意思で行動できる人材の育成が必要不可欠です。そして培ったノウハウを企業でも地域でも実践の場で発揮していくことが大切です。「自ら考え動く」すなわち私の掲げる「考動力」とは真のリーダーの育成であるともいえます。

 リーダーとは、組織や集団の中で何らかの意思決定が求められる時に、進むべき方向性を示して、時代の変化を捉えながら、適切な判断を行い、組織を引っ張っていくことのできる人です。また、リーダーと呼ばれる人材になるためには、常に自分を鍛え、余人を以て代え難い存在になることと同時に、日々努力を怠らないことが重要です。

 青年会議所活動はリーダーシップを磨く機会に満ち溢れています。本年度はLDの意義を再認識し、青年会議所活動はリーダーとしての資質を磨く場であるという意識を常に持ち、自ら挑戦し、やり遂げる意気込みを持ってください。そしてお互いに切磋琢磨し、個人を最大限に尊重しながら、各自の素晴らしさを認め合い、個人の資質を高めましょう。

 2008年度、私たちは島根ブロック協議会会長輩出という千載一遇の機会を頂きました。島根ブロック協議会を運営することはLOMにとってもメンバーにとっても初めてといっていい経験です。出向するメンバーはもちろんLOMのメンバーも島根ブロック協議会を通じて貴重な出会いや経験をすることでしょう。私たちは島根ブロック協議会を一丸となって全力で支援し盛り上げていかなければなりません。LOMが一致団結して支援した経験は2009年島根ブロック会員大会主管や来るべき40周年へむけて組織力の向上へつながると確信しています。私たちが日頃から培ってきた団結力をLOMの事業だけでなく島根ブロック協議会へも傾注していかなければなりません。

 私の考える「大田らしさ」は「組織力」です。過去の事業においても私たちは「組織力」を如何なく発揮しすばらしい事業を行ってまいりました。島根ブロック協議会会長輩出をただLOM内のこととしてとらえるのではなく、さらなるステップとして何事にも積極的に関わり自己研鑽を重ね「組織力」を向上させることが、「明るい豊かな社会」の実現に向けて運動展開する私たちにとって、地域に必要とされる、魅力あふれる事業を行なえると確信しています。

会員拡大

 私は青年会議所活動の中でたくさんの出会いがありました。青年会議所は、「明るい豊かな社会」の実現という目的に向かって、同じ志をもったメンバーが喜びや苦しみという気持ちを互いに分かち合い、共感出来る事業を行える団体です。そして青年会議所で出会えた友人は生涯同志として地域の将来を真剣に語り合うことができる友人です。この青年会議所活動の魅力を広く伝え会員拡大に取り組んでいきます。この地域に求められるまちづくり活動を続けていく上で同志を集めていくことは会の存続にとっても重要であり、青年会議所の理念を脈々と受け継ぎ伝えることも重要なことです。必要性を認識しどのように会員拡大を行っていくか。私たち(社)島根大田青年会議所には待ったなしの至上命令です。メンバー一人ひとりが切実にこの問題を考え、LOM全体で取り組んでいくことが必要です。

 つまり会員拡大とは、青年会議所活動をこの地域に広げることを目的とした社会開発運動であると考えます。誘う側が青年会議所の魅力を理解し、本気で「お前が必要だ」と言えなくては人の「こころ」は動きません。まずはメンバー一人ひとりが青年会議所の魅力を多くの人に語って下さい。必ず「JCに誘ってくれてありがとう」「JCに入ってよかったよ」と言われる日が来ると思います。このまちの10年後、20年後を思うとき、もしかすると青年会議所がなくても住み良いまちかもしれません。しかし、誰かがやってくれると皆が思ったらこのまちは変わりません。

 「まちのリーダー」が一人でも増えることはこの地域のためとなり、我々も新しいメンバーと出会う事は「新しい知恵」が生まれ「新しい力」へと繋がり、大きなムーブメントを起こす最大の要因となるからです。

 このまちの未来の為に、会員拡大は絶対に必要なのです。

次代へ伝える大切な心・次代へ伝える地域の創造

 最近、ニュース新聞などで報じられる事件は、まるで映画やゲームのように「命」を奪い、家族という小さな核の中で起こっています。映画やゲームは非現実の世界です。しかしこれは、現実の世の中で起こっている恐ろしい事実です。「なぜ」と思わずにはいられません。

 私は現在、子どもの通う幼稚園のPTAのお世話をさせていただきながら様々な気づきや驚き、経験をさせていただいています。次代を担い輝かしい未来のある子どもたちに何を伝えていくのか、私自身一人の親として現在進行形であり子育てという現場で日々考動しています。決して無関心ではいられません。

 理解し難い世の中であるとはいえ、今一度考えるべきことは「愛」です。私たちは家族でお互いの存在を肯定できあっているのか、親の存在、兄弟の存在、自分を取り巻く人たちの存在を肯定できているのか、自分中心に人を否定していないか、または自分自身を否定していないか。「自分は人に必要とされている」という感情が何よりも「命」を大切に考えることができるのです。そこには基盤となる精神・感情、まさに「愛」があり、そこから「思いやり」や「いたわり」「感謝」といった感情へ繋がり、自分も相手も大切にしようという気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。私たちが子どもだった頃を思い出してみて下さい、友達といることが楽しいと感じることや、友達と一緒に何かをしたいと思う気持ちがありました。人と人との繋がりができると、そこには当然相手との間に挨拶や一定の礼儀が求められ、ルールを守ることなどを教えられました。

 日本青年会議所の協働運動である「OMOIYARI」運動は2007年度LOMにおいても積極的に取り組み、倫理道徳教育プログラムと合わせ子どもたちに心のありようの大切さを伝えてまいりました。2008年度も引き続き運動展開することで、「OMOIYARI」の心を育成してまいります。その心はまさしく「愛」ではないでしょうか。さらに運動を広げていくためには責任世代である私たち親が自らを肯定し自信を持って伝えられる「親力」をつけることが必要です。青年会議所の役目は親たちのサポーターとして家庭ではどうしても体験できない地域での交流や、共同体験を通じて親と一緒になって伝えていくことです。
「国を愛する」「地域を愛する」その根本には「自分自身を愛する」という大事なことが隠されています。次代を担う子どもたちへまず「愛」を伝えるべきです。

 2007年7月、「石見銀山遺跡とその文化的景観」の名称で石見銀山が世界遺産に登録されました。登録までのあいだ様々な紆余曲折はあったものの尽力をつくされた方々に敬意を表さずにはいられません。と同時に青年会議所創立以来多くの先輩諸兄がまちづくり運動として「石見銀山」に思いをもって取り組んでこられたことを現役メンバーである私たちは忘れてはなりません。青少年育成事業、地域魅力創造事業、産業・観光振興など視点は違えど青年会議所には先輩方の熱い思いの結集があります。登録という一つの目標を達成し、いよいよ本当の意味での「石見銀山」の持つ潜在的な価値を引き出し、青年会議所として新たなまちづくりの基盤となるよう活動を開始しなければなりません。少子高齢化が進み経済状況も疲弊している現在、世界遺産登録という出来事が市民に自信と活力を与え、この地域の活性化に大きな弾みにならなければ意味がありません。これまでの登録に向けた活動を踏まえ、市民一人ひとりがこの地域は世界遺産登録地という意識をさらに高め、「この地域に生まれてよかった」「石見銀山遺跡は住民の誇り」と思えるような運動展開が必要であると考えます。

 新市の合併後に作られた大田市総合計画も具体的な計画実行の段階に入っています。官民一体となった協働事業も少しずつではありますが着実に歩み始めています。地域を一番愛し地域に根ざしたLOMであるからこそ、私たち青年会議所がこれまでの活動から得たネットワークや広域的な連携を大いに活用しながら、地域の魅力をもっと語り、市民の意識を改革していくことがさらにこの地域が一体となって次代へ続くまちづくりを行なえるのです。

公益社団法人格の取得へ向けたLOMの検証と方向性の模索

 青年会議所は創立以来、地域の活性化とメンバーの資質向上という恒久的な目的を持って活動してきました。2008年度から本格的にスタートする公益法人制度改革はその法人が持つ公益性や公共性をより明確にし、社会的信頼性を高めていくものです。私たち(社)島根大田青年会議所もこれに呼応した形で公益社団法人格取得を目指していかなくてはなりません。それには公益目的事業費比率など様々なハードルがありますが、ただ手続き上の問題をクリアするのではなく、公益性を再認識するために先輩諸兄がいかにこの地域に関わり事業を行ってきたかをしっかりと検証していく必要があると思います。青年会議所の過去の事業から公益性についての検証を行いながら、「明るい豊かな社会」の実現に向かって運動展開する私たちにとって、市民と共通の水平の目線に立ったものの見方、考え方を出発点とし、市民から共感を得られるような運動展開とはどんなものかを検証することが必要です。また青年会議所の行う事業について公益性の有無を判断する議論で終わるのではなく、事業の目的・効果をしっかりと議論をしていくことが存在価値を再認識することにも繋がります。2009年度公益社団法人格取得を見据え理事会に上程される事業計画書・事業報告書の書式も見直し、公益会計システムも導入し、実績を積み上げ積極的に進めていきます。また情報発信能力を高めることにより情報公開を行い青年会議所活動をもっと広く認知していただくこともまちづくり運動を展開する我々にとって重要なことです。

 2008年度は公益社団法人格取得に向けてのLOMの新しいスタートの年とします。

おわりに

 私たちは人間としてどう生きるか、今を生きる青年として何をするのか。その答えは私たちの中にあります。それは自ら考えそして動くことです。失敗を恐れず、信じあい語り合うことのできる仲間とともに一人ひとりの熱い思いを形にしていきましょう。かならず地域が変わります。

 青年会議所にはその力が必ずあります。


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