理事長所信

2009年度(社)島根大田青年会議所理事長 林  陽一

スローガン

飲水思源

基本にたち返り常に感謝の念を持って生きていくことを忘れず活動しよう。

 

基本方針

  • 魅力ある聡明なリーダーの育成
    • ・理解力・判断力・実践力の習得と
      JC外での実践
  • 産業振興からのまちづくりを通じて興す、個人の意識改革
    • ・複合的なまつりの開催
  • こころ豊かで思いやりのある、次代の育成
    • ・親子で築く「感謝のこころ」
  • 先達の功績を活かし、次代を担う人材の発掘
    • ・JC先輩方との交流・会員拡大
  • 公益社団法人格取得に向けた検討、そして選択へ
    • ・事業の検証、組織運営の見直し
  • 島根ブロック会員大会の開催
    • ・大会運営の検討と開催手法の模索、
      公益性の追求
夢・未来を語るJC

1995年1月17日、その日は阪神淡路大震災が発生した日。私も救済活動に参加し、その時初めて、組織されたNGO団体の活動を目の当たりにし「ボランティア」という概念を知りました。明確な目的を持ち、自らの利益を求めない活動に驚き、そして共感したことを覚えています。常に奉仕と愛をもって取り組むボランティア活動に、自分の知らない、違う生き方を知り衝撃を受けました。物質的豊かさではなく、心の豊かさ、まさに生きている事が実感できる活動を知り、私も奉仕の心を持って、歩んでいきたいと思いました。

JCでは、奉仕の形は違いますが、奉仕、修練、友情の三信条の下、明るい豊かな社会の実現を目指し、リーダーの育成や地域の課題に率先して取り組む団体で、私も志を持って日々活動しております。

38年前、情熱と使命感に燃えた先輩方により、(社)島根大田青年会議所が明るい豊かな社会の実現を目指し設立され、価値ある功績を築き上げてこられました。

我々は、日々JC活動が行えることに感謝の念を忘れず、先達の知恵を継承しながら、大きな時代の流れの中に、翻弄されることなく、今何をすべきかを自らが考え、そして能動者となり、事業の公益性を模索しながら活動します。

常にひとづくり、まちづくりの答えは、我々の足下、そして自分自身の中に見つかると考えます。

魅力ある聡明なリーダーの育成

JCは、個人の資質向上が最大の目的です。その目的は、「JCは卒業してからが本番だ」と言われるように、現役中に、自分の能力を向上させ、卒業してから、地域のために必要とされる人材でなくてはなりません。また、知識だけの習得に留まらず、実践することではじめて体得でき、「知恵」が身につきます。そして、自信が持て、自分自信に確固たる信念が生まれてくるのです。

2009年度はメンバー対象の研修はもちろん、JC外での研修も率先して開催します。JC外で実践し評価を受けることで、はじめて己の能力に気づき、改良点が見え、個人の成長へと繋がると考えます。そして、柔軟性を持ち合わせ、新たな発想で目の前の課題を解決する、地域のリーダーとなるための素質を磨き上げます。

産業振興からのまちづくりを通して興す、個人の意識改革

大田市が直面している人口減少、少子・高齢化、産業の衰退、財政状況など、課題は山積みです。また企業においても、厳しい経済状況の中、それを打破するため、様々な打開策を模索しています。

大田市が最優先に取り組んでいる産業振興にJCも着目し、産業振興からのまちづくりを掲げ、大田市に活力を取り戻すための事業を行います。産業振興からのまちづくりを通して、人との繋がりが心を豊かにし、相互の知恵により新たな夢が持て、個人の意識改革を促します。そして、事業を通じて相互の交流を行うことで、今までの既成概念をなくし新たな発想で問題解決に取り組み、率先して挑戦する気概も養い、明るい豊かな社会の実現へ繋がると考えます。

こころ豊かで思いやりのある、次代の育成

昨今、インターネットの発達で生活が大きく変わりました。世界中の情報が瞬時に手に入り、ネットを通じての多大な利益と知識を手に入れた反面、生身の人と人との繋がりを断ってしまう事が多くなり、子どもが巻き込まれる犯罪も多発しています。

子どもは外でおもいっきり遊び、いろんな事を経験します。その積み重ねで善悪を知り、地域の恩を知り、社会に適応できる大人へと成長します。相手の立場に立って、一緒に考え、時にはねぎらいの言葉をかける、自分の意見を主張し相手を認める、こんな基本的なことが欠けている時代だからこそ、当たり前のことをもう一度考えなおす、大切な時期だと考えます。

人には優しく、嘘をつかない、挨拶をする、目上を尊敬する、年下を可愛がる、感謝をする、まじめに働く・・・常に意識し、子どもに指導するのは大人の責任です。

2009年度は、人間本来の生きるための知恵や感謝のこころを養う事業を行います。身近にある大田市の自然という素晴らしい教室を利用し、日頃、快適な暮らしができるのは、誰のお陰なのかを改めて考え、「感謝するこころ」と人との繋がりの大切さを育成します。


先達の功績を活かし、次代を担う人材の発掘

私は、JC活動を通じて多くの気づきやチャンスを得て、資質向上を図り、自分なりに志を立て、負託と信頼に応えるためにJC活動を行っています。また、夢を語りあえる人脈ができ、JCの素晴らしさを伝えることが出来るようになりました。

JCの活動を説明するとき、誇りを持って出来ているだろうか。「あなたがいるからJCに入ってみたい」こう言わしめるためには、自分のこれまでの経験でしか相手に、JCの必要性や素晴らしさは伝わらない。次代を担う人材発掘のため、先輩方の知恵を得て、今までJCで磨き上げてきた自分を武器に、会員拡大を行います。

2009年度は、相互の交流を目的にこれまで先輩方が行ってこられた事業を知り、世代を超えた目線で違った角度からの意見をいただき、今後の事業展開のヒントを得ます。また、会員候補となる人材を発掘する場にもします。

会員拡大を行う重要性は、活力あるまちづくりを実現する上で、信念と情熱ある人材なくしては不可能です。それは活力ある大田市にするため、将来必要な人材で、我々JCが人材という宝を発掘していく必要があるからです。

公益社団法人格取得に向けた検討、そして選択へ

この大変な時代になぜJC活動を行っているのでしょうか。 会社経営や家族もいれば、簡単に動くこともできない状況の中で、明るい豊かな社会の実現が達成できるのか。 JC活動を行うメンバーは、一度は自問した事があるのではないでしょうか。その歪みが出ている事に気づき、JC活動を行うことで、何かを犠牲にしていることが、本当に良いのかを考えることも大切ではないでしょうか。単年度制におけるJC活動において、成果を最大限に引き出すためにどう事業を構築するのか、また、運営方法の検討も行う必要があります。

2009年度は、制度改革を契機に、実務レベルでの認識はもちろん、地域を担う団体として、今後の活動を見直す機会と捉え、組織変革の一助とします。

また、公益社団法人格取得に向けた検討会を設け、LOMとして今後の方向性を決めます。

第35回 島根ブロック会員大会の開催

2009年度は第35回島根ブロック会員大会を(社)島根大田青年会議所が主管します。

昨今、各LOMが抱える課題は、会員の減少、公益法人格取得、今後さらに求められる公益事業の見解など、真摯に取り組まなければならない課題がたくさんあります。

第35回島根ブロック会員大会では、それぞれ地域の課題への取り組みを知ることで、明日への事業展開の一助とし、また、ブロック内メンバーと共に次代に向けての夢を語り合い、会員相互の親睦を深め、今後島根ブロック内メンバーが、進むべき方向を共有する大会とします。併せて、公益性のある大会にするために、ブロック内メンバーの参加はもちろん、先輩方、市民に向けてJC活動への理解を促す、周知の大会にもします。

第35回島根ブロック会員大会を開催するにあたり、LOMのメンバー一人ひとりが、主体的に動き、知恵を出し合い、島根大田らしい有意義な会員大会を目指します。

おわりに

私の机の前にはGTSの報告書が常に置いてあります。2005年度島根ブロック協議会GTS(グローバルトレーニングスクール)委員会の委員長という大役をいただきました。

島根ブロックでは初めての事業であり、GTS経験者が私を含め誰もいない中で、どう創り上げていくのか、不安で仕方がありませんでした。しかし「やる!」と腹を決めてからは、不思議と物事が一気に進み出し、この事業の重要性と使命感を強く感じました。事業までの行程は本当につらく、日々の業務にまで差し支えるほどでした。しかし、委員会メンバーで励まし合い、一人ひとりがこの事業の大切さを理解し、参加者には多くの気づきを得てもらい、さらに言葉では言い表せない感動の共有を味わってもらいたい、その一心から必死で動いて実現することが出来ました。

GTSは、まさにJCの全ての要素が詰まった素晴らしい事業でした。海外に出て気づく日本の素晴らしさ、恵まれた環境、家族・地域の大切さ、コミュニケーションの大切さ、子どもが教育を受けられる素晴らしさ、子どもを育てる親としての心構え、人種を超えた文化交流、自己修練など、全ての物に対し、「感謝」して生きることの大切さを、改めて気づくことが出来る事業でした。

事業の最後、何とも言い難い達成感と、これまで支えていただいた方々の顔が目に浮かび、感謝の気持ちで一杯となり、初めて事業で泣きました。情熱を持って事業に取り組み、達成した事があるメンバーなら、この気持ちが必ず分かるはずです。

私は会社経営、JC活動を行う上で、GTSで培った経験を軸に、常に「感謝のこころ」を持って取り組むようになりました。また、自分自身が輝き出すことで、人に影響を与え、賛同してくれる仲間ができ、社会的な運動に繋がると信じ行動しています。

2009年度は、スローガン「飲水思源」を掲げ、メンバーは与えられた課題に、英知と勇気と情熱を持って、全心全力で事業推進に取り組み、共に泣き笑いそして楽しい一年にしていきましょう!